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『夜のピクニック』映画化

  • 映画「夜のピクニック」製作発表 - nikkansports.com > 芸能ニュース(リンク切れ)

何だ何だ。恩田さん、確変入ってますねぇ。でも映画化は『木曜組曲』に次いで2作目、映画以外の映像化まで入れると『六番目の小夜子』『ネバーランド』に続く4作目…と考えると、結構妥当な線なのかしら、と思ったり。BlogPeople のドン、モダシンさんが大好きな加藤ローサちゃんも出るんですって。主人公の親友の帰国子女役ということなんですが…あれっ。貴子のツレって、帰国子女だったっけ?(汗)


中町信『模倣の殺意』

先週末の連休に今を時めく『愛・地球博』に行って参りました。土曜日に名古屋入りして、日曜の朝から夕方まで万博を冷やかして帰ってきたんですが、まぁえらい込みようで。やれリニモに乗るといっては1時間並び、ゲートをくぐるといっては1時間並び、パビリオンに入るといっては並び、トイレで並び、食事で並び、園内移動のゴンドラで並び、IMTS で元居た場所に戻るといっては並び。ついでに土曜の夕飯に出かけた「いば昇」でも1時間並んだし、帰京間際に名駅の地下街の「矢場とん」でも30分並んだ。いくら何でも嫌気が差すわ。…ま、ガイド本に載ってる店とか、入場者数記録を大きく更新した日とかにわざわざ特攻(と書いてぶっこみと読む)かけちゃったんだけどさ。

模倣の殺意

で、今回の読書は、そんな行列尽くしの旅行で唯一並ばなかった丸善名古屋栄店での戦利品。店長さん(?)がミステリファンということで、こっそりミステリ系の品揃えが充実しているお店です。…と言っても、私がここで店長の独自ルートで入荷した貫井徳郎『慟哭』の著者サイン本を手に入れたのはもう数年前の話で、丸善の従業員は異動もあるし、今はどうなのかよく分からなかったんですが。ま、結局サイン本はなかったものの、全く聞いたことのない作家に鮎川哲也氏激賞『慟哭』に次ぐ驚愕のラスト!などという手書きポップが付いているあたりに往年の嗅覚を感じて入手。…ああー長ぇ導入。

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恩田陸『蒲公英草紙 -常野物語-』

蒲公英草紙―常野物語

時は明治、福島県のある山村を訪ねてきた伝説の一族「常野(とこの)」の一家族と村人達が過ごしたひと夏の思い出。ファンの間でも人気の高いシリーズの最新作です。

でも、実はあまり感想ってないんですよね。何と言うか、ちょっと不思議な昔話を読んだという感じ。「昔話」といっても古臭かったり寓話的だったりするわけではなく、絵本というか(絵はいっこもないけど)、童話というか(童に見せるにはちと難しいが)。

まぁ常野一族の話は乱暴にメタジャンル分けすると「キャラもの」に入ると思われるので、ごちゃごちゃ言ってないで不思議な人たちの不思議なありようを素直に楽しむのが一番だと思います。「キャラもの」というとキャラ以外の要素に不安がある作品を指していうこともあるようですが、恩田氏に限ってはそこんところの巧みさは折り紙つきですから、安心してお勧めできます。ありがたや。

それにしても、このジャンルにおいて恩田陸のオリジナリティは群を抜いてる…と思うんだけど、実は大体ほかに「源流」ともいえるべき作家が存在していたりするんですよね。このシリーズはかねてからゼナ・ヘンダースンの『ピープル』シリーズからインスピレーションを受けていると公言されています。どこまで追従しているのか、あるいは似ても似つかないのかは『ピープル』シリーズ未読なのでよく分からないけれど、ほかに同じことを考える人がちゃんと居るって時点で私の世間は狭いなぁと感じる瞬間でもあります。こんなの読んだことねーんだもん。


恩田陸、『ユージニア』で直木賞候補に

  • 河北新報ニュース 直木賞候補に仙台出身の恩田さん 郡山出身古川さんも(リンク切れ)

時間が経っても残っていてくれそうなページを探すのに困ってしまった(そして結局切れた)。とりあえず恩田氏の出身地、仙台の郷土紙であるところの河北新報のリンクを。大抵ニュースリンクは Yahoo! ニュースから各ニュースサイトに飛んでパーマネントリンクを取ってくるようにしてるんだけど、そもそも Yahoo! にトピックが載ってないんだもんよ。かと思えば岡元あつこたらいうタレントの結婚の話がいつまでもトップに載ってるし…。Yahoo! ニュースもアレだなぁ(どれ?)。

で、それはよくって、本題です。祝!初ノミネート(^^)(だよね?)でも候補作が『ユージニア』だというのは個人的に微妙〜。…いや、別に悪い話じゃなかったし、恩田さんの持ち味がよく出てるから、あれで受賞できれば素晴らしいことだとは思うんだけど…。でもあれを読んでて、ちょっと宮部みゆき『理由』を思い出したんですよね。過去の事件について関係者の証言を使って再構成するというアイデアが似てるだけでアプローチは全然違うんですけど。でも『理由』は直木賞獲ってるけど『ユージニア』ではだめなんじゃないか、という気がひしひしとしてます。

何ていうか、直木賞って、あまり現実の中の非現実を強調する作品が好きじゃない気がする、というのがひとつと、いわゆる社会派っぽい作品でも作品に表現される『社会』とか『世間』とかいうものに一定の基準があって、ある程度その基準に沿ったリアリティが表現されてない作品には冷たい気がするんですよね。東野圭吾氏とか、何度もノミネートされてるのにそんな感じでずっと落とされてるような。で、『ユージニア』もその基準には沿いきれていないんじゃないかなぁと。多分恩田作品でその基準に沿っているのは『夜のピクニック』だけだろう。…だから、『夜ピク』の各賞受賞であ、こんなひといたんだ的に『夜ピク』以外の近作でエントリーされたんじゃねぇの、みたいな邪推が頭をよぎって、今ひとつ喜べないんだよなぁ。

ま、実は恩田氏以外のノミネート作は見事にスルーしてるし、そんなに直木賞に詳しい訳でもないので、結局上に書いたようなことは単なる戯言で終わる可能性も十分あるんですけど。落ちたら落ちたで、直木賞って割と何度もノミネートされた末に受賞というケースも多いみたいだし、まずは一歩ということで。

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恩田陸『ユージニア』

ユージニア

入手から1ヶ月あまり放置して、やっと積ん読を脱出の本書。感想を書こうと思ったらいきなり HDD が吹っ飛んだので、感想まで吹っ飛びそうに…。いやいや、何とか思い出して書きますよ。

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