山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
- 2004-06-03 18:11
- 今日の読書
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どなたかのウェブログでお勧めだった本だったんですが、該当記事が探し出せません。どこだったかなぁ…。大体書店でも上の名前が割とありきたりで、下の名前が変なカタカナの人で新書
とか、べらぼうに曖昧な条件で探しました。で、そんなんでちゃんと探し出せるほど、いかにも新書然としたタイトルに人を食ったようなペンネーム(意味はごく真面目だそうです)が微妙なインパクトを放つ本書ですが、内容は決して日曜作家のための教科書ではございません(笑)。
筆者はベネッセコーポレーションで高校生の小論文を指導する仕事に携わられていたそうで、今ではフリーになられて糸井重里氏のサイトほぼ日刊イトイ新聞
で大人のための小論文教室
という連載コラムをお持ちです。本書もそういったバックボーンから生まれた本で、文学的表現が云々の話ではなく、あくまでもいかに文章の客観性を維持しつつ自分の言いたいことを盛り込むか
という視点で書かれています。シチュエーション別にカテゴリを割り、その時々に必要な事柄と全てに繋がる文章の「基本」を交えて簡潔に説明されています。文章を書かれる方、というより、文章は苦手だと自覚されている方、特に業務でメールを書くのに四苦八苦しているような方にお勧めしたい一冊です。
ところで、この本を探して書店の新書目録を探っていたのですが、お勧め新書100選
みたいな主旨の本でこの本についてタイトルの暑苦しさをクリアすれば良書
(かなりうろ覚え)といった記述を見かけました。…やっぱり、このタイトルは失敗だよなぁ。
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