the world loves the wannabees.

昨今のミステリブーム（だよね？ 実際）に乗って○分間ミステリの類が流行っていますね。私も「一つの話がすぐ終わるお手軽感」が好きでついつい手に取ってしまうのですが、これはジュブナイルの『少年探偵ブラウン』シリーズの作者によるミニミステリ本。子どもの頃図書館で一生懸命続刊を探したシリーズの作者にこんな形でまた出会えるとは、驚きとともにちょっとした喜びでした。

さて、本書は推理クイズの体裁を取っていますが、探偵役を一貫してハレジアン博士という名探偵が受け持ち、あくまで「小説」のフィールドで勝負しようという気概が見えるのが特徴的です。最後の1編を懸賞クイズにしちゃったことで台無しになってますが（日本版のみの企画なのかどうかは不明）。で、このハレジアン博士、ハイソな人物とつきあいがある一方、いきなり殺人現場に呼ばれたりする謎の人物。…Dr. Haledjian の訳はハレジアン医師じゃないのかなぁ？

いやしかし、この手の作品は細かい話がしづらいですね。何しろ１話２分だし。困ったな…とか言いつつ資料の裏を取っているうちに言いたいことを全部言ってくれているサイトを見つけてしまったのでリンクして終わりにしとこ（オイ！）。

• 横町の名探偵：読書感想文