ナンシー関『ナンシー関のボン研究所』
- 2004-07-12 16:09
- 今日の読書
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2002 年に急逝されたナンシー関氏の公式サイト、NANCY SEKI's FACTORY『ボン研究所』(以下『ボン研』)に掲載された文章と、その他単行本に未収録(と思われる)の対談等を納めた最後の新刊
…なのかな。しらんけど。実は『ボン研』はまだアクセスが可能で(独自ドメインなのに…誰が面倒見てんだ)、本作に収録されたネタの大半はまだネットで読めてしまうという。
さて、もしかするとナンシー関
といえば日がな一日 TV とにらめっこして芸能人を『口撃』する人
というイメージが先行しているかもしれませんが、本作ではそんなエキセントリックな印象よりもちっとのんびりした素顔をかいま見ることができます。何しろ元のテキストがサイトトップに不定期で掲載されたコラムが中心なので、必然的にサイン会(彼女の場合は『スタンプ会』)の様子が間抜け
とか、(サイトで企画された)個展の版画プレゼント応募数、(田中)邦衛強し!
とか、雑誌連載では見られないようなゆる〜いネタが続きます。
でも何か、こういう方が読みやすいなぁ。いつもの芸能人ネタも面白いけど、TV あんまり見ないふうこにとっては半分くらい(下手すると半分以上)どうでもいい人のネタだったりするし。それとも、私がネット日記の文体つーか、ネット日記的ネタチョイスに慣れすぎているってことなのか。どっちなんだろう。
で、どうでもいいけど、ナンシー氏の文体は少々伝染力が高いのです。読んだ直後に何か文章を考えてると全部ぼやいたような口調になってて、読み返すと気恥ずかしいから気をつけろ>俺。
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