私屋カヲル『ちびとぼく』(4)
- 2004-07-26 07:52
- 今日の読書
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先日、夜の渋谷センター街を家路に急いでいたところ、スーツ姿の男性がチャコールグレーの子猫にリードをつけて歩いているのに出くわしました。子猫は生意気にも、周囲を伸び上がるように眺めまわしながらふーりふーりと歩いておりました。ずっきゅーん (>x<) つーことで、ふうこは猫好きなのです。いぬさんもすきです。でもねこさんはもっとすきです。
で、今日の読書はまたしても漫画。猫好きな高校生「桃井ケンヂ」と和猫の「ちび」との日々を描く著者初の4コマ連載です。
ちびはとても表情が豊かです。期せずして今回の書影にも現れていますが、あり得ないリアクションもとります。でもそれがまたかわいい〜(*^^*) そんなちびをとりまく人々もみんなどこか変で、とても愛すべき人たち。ペットを飼えないアパートに住んでいる猫好き郵便局員は営業で訪れる桃井家のちびに首ったけ、盆栽大好き盆栽ジジイは庭を通って盆栽をひっくり返してしまう猫が大嫌い。もちろんケンヂや桃井家の父や母もちびと絡んですばらしいボケツッコミを繰り広げます。
実は以前、友人が私屋氏のほかのストーリー漫画を持っていたので見せてもらったんですが、ちょっとネタが濃すぎてぴんときませんでした…(「ケン『ヂ』」っていうネーミングセンスから推して知るべし)。4コマくらいが適度にネタの密度が薄まって万人受けするんじゃないかな、という感じです。それだけに『ちびとぼく』はほかの猫漫画とは一線を画す面白さなのです。あくまで「実録」ではないところもポイントかな。「ご愛嬌」で許されるぎりぎりの線でボケまくるちびが素晴らしい今日のオススメ本でした。
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