恩田陸、『ユージニア』で直木賞候補に
- 2005-07-07 21:59
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- 河北新報ニュース 直木賞候補に仙台出身の恩田さん 郡山出身古川さんも(リンク切れ)
時間が経っても残っていてくれそうなページを探すのに困ってしまった(そして結局切れた)。とりあえず恩田氏の出身地、仙台の郷土紙であるところの河北新報のリンクを。大抵ニュースリンクは Yahoo! ニュースから各ニュースサイトに飛んでパーマネントリンクを取ってくるようにしてるんだけど、そもそも Yahoo! にトピックが載ってないんだもんよ。かと思えば岡元あつこたらいうタレントの結婚の話がいつまでもトップに載ってるし…。Yahoo! ニュースもアレだなぁ(どれ?)。
で、それはよくって、本題です。祝!初ノミネート(^^)(だよね?)でも候補作が『ユージニア』だというのは個人的に微妙〜。…いや、別に悪い話じゃなかったし、恩田さんの持ち味がよく出てるから、あれで受賞できれば素晴らしいことだとは思うんだけど…。でもあれを読んでて、ちょっと宮部みゆき『理由』を思い出したんですよね。過去の事件について関係者の証言を使って再構成する
というアイデアが似てるだけでアプローチは全然違うんですけど。でも『理由』は直木賞獲ってるけど『ユージニア』ではだめなんじゃないか、という気がひしひしとしてます。
何ていうか、直木賞って、あまり現実の中の非現実
を強調する作品が好きじゃない気がする、というのがひとつと、いわゆる社会派っぽい作品でも作品に表現される『社会』とか『世間』とかいうものに一定の基準があって、ある程度その基準に沿ったリアリティが表現されてない作品には冷たい気がするんですよね。東野圭吾氏とか、何度もノミネートされてるのにそんな感じでずっと落とされてるような。で、『ユージニア』もその基準には沿いきれていないんじゃないかなぁと。多分恩田作品でその基準に沿っているのは『夜のピクニック』だけだろう。…だから、『夜ピク』の各賞受賞であ、こんなひといたんだ
的に『夜ピク』以外の近作でエントリーされたんじゃねぇの、みたいな邪推が頭をよぎって、今ひとつ喜べないんだよなぁ。
ま、実は恩田氏以外のノミネート作は見事にスルーしてるし、そんなに直木賞に詳しい訳でもないので、結局上に書いたようなことは単なる戯言で終わる可能性も十分あるんですけど。落ちたら落ちたで、直木賞って割と何度もノミネートされた末に受賞というケースも多いみたいだし、まずは一歩ということで。
2005-07-14T21:03:38+09:00 追記
そういう話になりました。推測どおりかどうかは、朱川作品を読んでないので不明。
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