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綾辻行人・佐々木倫子『月館の殺人』(上)(下)

月館の殺人(上) 月館の殺人(下)

沖縄育ちの空海(そらみ)は、「鉄道」と名のつくものに一度も乗ったことがない。たった一人の家族である母が何故か鉄道を毛嫌いしていたからだった。そんな母を亡くし、ついに天涯孤独となった空海の元に、音信不通だった母方の祖父から北海道を走る特別急行列車「幻夜」への招待が。同じく招待を受けた曲者ぞろいの『テツ(鉄道マニア)』達と共に、空海の人生初の「鉄道旅行」が始まる。

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恩田陸『ネクロポリス』(上)(下)

ネクロポリス 上 ネクロポリス 下

出たのも古ければ読んだのも結構前ですんませんけども…。久々に恩田陸の積ん読を片付けました。著者初の単行本上下巻。『ネクロポリス』とはラテン語で『死者の都』という意味で、学術的にはエジプトのナイル川西岸にある王墓の遺跡が集まる地域のことを指すようです。

といっても、この話の舞台はエジプトではなく、日本と英国の文化が融合した国(?)V.ファー にある聖地アナザー・ヒル。毎年ヒガンの期間になると、住民たちはアナザー・ヒルに上陸し、ここに帰ってくるお客さん=死者を待ち受け、その話を聞くという奇妙な風習がある。そんな不思議な祝祭に、遠縁を通じて参加できることになった文化人類学を専攻する大学生のジュンイチロウ・イトウ。しかし今年に限って例年参加する者すら戸惑うような事件が次々と…という、いかにも「恩田陸!」な設定。今作も筆者特有のホラーとサスペンスが交じり合ったような雰囲気を十分に楽しむことが出来ます。

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中町信『空白の殺意』

空白の殺意

創元推理文庫による復刊第3弾。…本書解説の折原一も言っていたが、~の殺意という名前がずらずら続くのはちょっと混乱するなぁ。かといってオリジナルタイトルの高校野球殺人事件ってのも散文的に過ぎるけども。

で、今回の読書は、途中まではあまりよくない評価を書くつもりだったのです。というのが、物語の割と最初の方で何となくこいつ犯人じゃないかなぁと思ったやつがまんまと犯人だったので。これって、野球で言ったらすごいボールを持ってるけど投球モーションで球種が読まれてしまうピッチャーだろ。バッティングセンターで 150km/h のストレートをがんがん打つ素人がいることでも分かるとおり、球種がバレたら8割方打たれたようなもんだ。

ところが、こいつしかいないと思ってからそいつを追い詰めるまでの物語の運び方が存外によかったのでした。論理のアクロバットとまではいえないけれど、論理の隙間をひとつひとつ埋めていって、完成した瞬間に物語が冒頭部分にループする、その感覚が気持ちよかった。何の推理もせずに犯人が分かってしまうほど、ある意味ワンパターンな語り口の著者ではありますが、今回の物語はその特徴を十分生かした読める話になっていたと思います。調子がよければくると分かってても打てないというほど切れてる時もあるということですな。ごちそうさまー。


Web 2.0 Book

Web2.0 BOOK

突然ですが、BlogPeople のコラボレート企画で BlogPeople Loves Feedpath というのがありまして。同時に BlogPeople 経由で Feedpath に登録すると抽選で本書が当たるというキャンペーンが実施されたのですが、せっかくだからと応募したらめでたく当選しました。これでふうこも Web 2.0 にゃー。

で、テーマは文字通りWeb 2.0 って何なのか、どこに行くのかということにひたすらフォーカスを置いたもの。WWW の草創期から現在進行形の話まで網羅されていて、とても分かりやすい本でした。特にふうこは本格的に WWW の住人になったのが 21 世紀に入ってからなので、1990 年代の斯界の動きから今につながる流れが把握できてとてもためになりました。ところどころ気になる記述はあったけど…トラックバックを相互リンクと言い切っちゃってるとことか、XMLプログラミング言語って呼んじゃってるところとか。…もしかすると、読む人が読むとこんな調子でふうこが鵜呑みにするしかないところでもそんなわけないだろうっていうのがあちこちにあるのかもしれないなぁ。…でもまぁいいや。それほど掘り下げる気はないけどちょっとは押さえとかないとなぁと思っていた分野の話だし、分量のコンパクトさやまとまりのよさはふうこの予備知識と興味加減にぴったりでした。これでちっとはアルファブロガーさんたちの話についていけるかなっ。


『お伽もよう綾にしき』が『メロディ』誌に移動

表題の通り、白泉社の月刊誌『LaLa』で「付録冊子」として不定期掲載されていたひかわきょうこ『お伽もよう綾にしき』が同社隔月刊『メロディ』に移動、本年8月号(6/28 発売)から連載を開始したようです。いやぁ、あぶねぇあぶねぇ。見逃すところだったわぁ。

ま、ひかわさんは月刊連載無理だし、かといって毎度々々付録冊子つけるのも大変だろうし、『LaLa』には『桜蘭高校ホスト部』とか他に稼ぎ頭もいるわけだし、いろいろ利害が一致したんでしょうね。私としても、やきもきして待つ必要がなくなってよかったです。…『メロディ』の他の連載は出来れば読みたくないんだけどなー。


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