恩田陸『酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記』
- 2005-06-14 13:55
- 今日の読書
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前回に引き続き、「小説以外」を。著者初の紀行文です。
さて、早速ネガティブ自分話ですみませんが、ふうこは基本的に「紀行文」というものが好きではありません。自分が行ったことのある場所の話ならなおさら。何故かと言えば、自分が行った時に気づかなかったことを体験している様を見ると腹が立つからである。…我ながらとんでもない狭量さだ。
でも実際の話、イギリス旅行に行ったお友達の旅行記を読んだ時にもっとイギリス人作家の本を読んでおけば、自分のイギリス旅行ももっと面白かったのかなぁ
とこっそり臍を噛んだ覚えがあるので、小説家になった今でも年に200冊本を読むという著者のイギリス・アイルランド旅行を題材にした本作は、ふうこ的にかなりの確率で積んだまま腐っていく候補
だったわけです。が、日本全国で夏日を記録した週末の手持ち無沙汰の埋め草に何故かフィット。全く、何がきっかけで壁を越えるか分かったもんではありません。…そんな大した壁でもないけど。