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「他人に迷惑をかけない」の「他人」って何だ?

大雑把に言うと、今の子どもに他人に迷惑をかけるなと言い過ぎると、人の顔色ばかりを伺う主体性のない子どもになったり、他人との接触を極力避けようとする子どもになったりするかもしれないから気をつけろ、という話(大雑把すぎ)。

で、真面目な話、他人に迷惑をかけないのは無理というのは根本的な話としては同意するけれど、その前に親が子どもに言う他人に迷惑をかけないようにってのはそもそもリンク先で言われているような意味だったっけか、という。

この手の訓示は人情ものの映画やドラマなどでもよく聞く台詞ですが、この場合の他人というのは、子どもを取り巻く人々を具体的に指しているというよりは、何てーか、何様なのか今イチよく分からん世間様くらいの意味じゃないんだろうか。だから、迷惑をかけるなという言葉は言ってみれば社会常識を身につけろという程度のことで、迷惑をかけるとこっちも何らかの被害を被るような「密な他人」に対してきちんとしなさいと要求しているわけじゃなくて、迷惑かけたって死にゃーしないような相手に対しても最低限失礼がないようにしなさい、という意味だと思う。それなら、リンク先で語られているよりはもう少し類型的に考えることだってできるし、その基準を社会から読み取っていくことだってできる。いくら何でも、他人をいちいち「個人」として捉えてその都度どうすれば迷惑にならないかを考えるのは無理。大人でも無理。…少なくともふうこには無理 orz

とはいえ、現代社会は「社会常識」がどっち向いてるかという点ですら合意を取りづらくなってて、他人に迷惑をかけるなという言葉だけではリンク先で危惧されているような方向に行っちゃう可能性もなきにしもあらずなので、そこは気をつけたほうがいいかなとは思う。


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Tiger on 2006-02-20T17:56
そうなんですよ、実はあまりに整理できてなかったんで消しちゃったけど、他人の程度っていうか、「他人に迷惑」ってのには、すごく大人には当たり前の前提条件とか、あるんですよね。でも、そんなことはいちいち説明せずに、迷惑になることはしちゃいけない、自分の嫌なことは人にもしない、というように教えちゃうわけです。

子供って、本当にすごく素直なんで、そのまま覚え込んじゃって、結果として、コミュニケーション不全になってしまうということはあるなぁと感じました。

だから、子供相手のときは、大人に話すときとは全く違い、そのときには分からないことでも、変に略した説明することの危険性ってのがあると感じたんですね。

略すくらいなら、お天道様の罰が当たるよ、の方が良いかもしんないです(笑
ふうこ on 2006-02-21T12:28
☆ Tiger さま

コメントありがとうございます。
結局リンク先で言いたいことも「親の常識を子どもが同じように受け取れるとは限らない」ということなんだろうなと思いつつ、やけに小難しい説明になっているのが気になって記事を起こしてしまいました。

そんな世の中になった理由やその是非はまた別の話かと思いますが、とりあえず「そうなんだ」ということを肝に銘じて、親が見ているものを積極的に子どもに伝えようとする姿勢が大事なんだろうな、と思います。それはきっと家庭教育を大切にすることにつながりますよね。
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