池田貴族プロデュース『サイケガンダム~逆襲のフォウ』
- 2005-05-23 16:25
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が、うーん。純粋にアンビエント系音楽として評価すると、正直微妙。今この時に聴いているという自分の時代後れっぷりを差し引いても、単なるダジャレ以上のものは見当たらない。投入する市場に考慮が必要であるにせよ、もう少しひねったものがほしかったです。
それでも無理やり聴きどころをピックアップするとしたら、やっぱり鮎川麻弥と森口博子の新録歌唱でしょうか。歌唱力を評価されたことのある流行歌手がひよっていくパターンにはまりそうになりつつ何とか持ちこたえている森口に比べて、鮎川の歌声の迷いのなさ。生きてきた時間・空間が歌に出るのが面白い。
池田貴族が歌う『永遠にアムロ』は意外な伏兵かも。彼がボーカルをとった理由はオリジナル歌唱者が既に物故されているという事情だったらしいですが、今となっては寂寥感の漂うメロディと歌詞、まるで自分に言い聞かせるような歌いぶりが本人の晩年の生き様にオーバーラップしてしんみり。ふりむくな貴族。ただ明日へと、永遠に。
ちなみに池田貴族といえば、いっつもイカ天バンドだった時のグループ名が思い出せなくて悶絶します。今は Google さんがあるのですぐ分かるけど、無理矢理自力で思い出すのがカタルシスよね、こういうのって。
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