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吉田兄弟コンサート:2005年2月5日 戸田市民文化会館

Rising

今日は音楽です。最近はアサヒビール『スーパードライ』の CM でもお馴染みの津軽三味線の吉田兄弟。何故か投稿日時現在ジャケ写が出ませんが、CM 曲 のアサマシリンク張っておきますね…。で、今日のふうこ、彼らのコンサートに行ってきました。

以前から密かに三味線ってエッジの立ったリズムがかっこいいなぁ、とは思っていたんですが、コンサートまで行くことになったのは、ある時 TV で彼らがプロとして演奏活動を始めるにあたってプロデュースを頼んだ方の話を観たのが一番のきっかけでした。確か CX 系『Another HERO』だったと思うんですが…。元々商業音楽ベースでプロデュース業をされている方で、最初は伝統音楽のプロデュースを商業音楽の手法でやったら彼らを潰してしまうかもという理由で断った、という話だったと思います。その話がすごく印象的だったので(その割にうろ覚えだけど)、結局その方のプロデュースで演奏活動に入った結果どうなったのか、この目で見たくなってしまったのでした。調べたら直近のコンサートはチャリで行けそうな程近いところだっつーし、これもまた縁。

さて、今回の舞台鑑賞の主要コンセプトは伝統芸能と商業音楽の接点を探る若者を追いかけるということで、自然と視点がそっち向きになってしまうんですが。

まず、舞台装置。背景に大きめの格子状の枠を吊るして、ライティングで障子が月明かりに浮き上がった様子を出したり、平台の側面にモノトーンの細かいストライプが配されていたり、和風の匂いをさせつつ洋風にまとめた感じがなかなか。客層は老若男女まんべんなく、といったところ。辺鄙なところにある会場にもかかわらず(ォィ)キャパ1200ちょいがほぼ満員。若い男の子は少なめだったかな。

ステージ構成は、多分女子十二楽坊とかがやりそうなイメージを思い浮かべると近いんじゃないでしょうか。民謡の現代風アレンジとオリジナル曲で構成されたセットリストで、キーボード、ベース、パーカッション、ドラムのバックバンドとエネルギッシュな演奏を観せてくれます。独特のリズム感がフュージョンあたりの音楽性を思い出させますが、意外にも変拍子の曲は最新アルバム Renaissance に収録されたものが初めてらしいです。民謡って西洋音楽の枠組みじゃとても符割りできないようなのばっかりかと思ってたんですが(偏見)。Rising は定石通りアンコールで登場。やっぱり今時の男の子らしくていいなぁ…。が、途中ライトで浮かび上がった吉田兄弟の文字がバックから迫るように飛んでくる演出に腰砕けになる。ま、アメリカだったら受けるかもしれん。来年の9月あたりにアメリカツアーに出られるそうなんで。頑張ってな。

と、今時っぽいところも見せつつ、商業音楽とは一線を画す独特なノリもあったり。『朧月夜』をやると客席にママさんコーラス出現、とか、最初から最後まで観客座ったまんま、とか(でも拍手の感じはかなり乗ってる)。三味線のソロで同じフレーズをずぅっと繰り返すと拍手が起きるのは、所謂お約束ってやつなのだろうか。あと、地味ながらでっかいのはコンサートのタイトル。どうやらアルバム発売記念ツアーらしいんだけど、タイトルがないんですよね。ただの吉田兄弟コンサート。私が記事タイトルつけるの往生したという。

あと雑感としては、バックの音が大きすぎたのが残念だったな。三味線も PA 通してたけど、ちょっと音圧が物足りない…でも多分あれ以上三味線を上げると音がつぶれそうだし、バックを下げると迫力が落ちるし、如何ともしがたいなぁ、とか思ったり。アンコールの最後で PA を抜いて三味線2丁で聴かせてくれたのだけど、それでやっと『三味線の音』を味わえた気がしたし、客のレスポンスも一番良かった。かといって1時間半アレだと私みたいなのはキツイし。色々悩みはありつつも、今できる『いちばん』をやってる感じはあったから、その辺は今後に期待かなぁ。

ところで、今日会社の後輩に吉田兄弟を見に行ったよって言ったら芸人さんですかって言われました。ぅおい!\(^^;)


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