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グダグダ野球観戦記:2008年前半戦終了

……といっても、今年はオールスターの開催が遅めだったので、多いところは既に 100 試合を消化しているのですが。残り 40 試合ちょっとって、もう佳境ですがな。しかもそのうち20試合くらいは五輪組を欠いた状態っていう……うーむ。

話は変わりますが、この間ラジオで対オリックス戦の実況を聞いていたら、ベンチレポーターがオリックスのコーチのどなたかに監督が代わって一番変わったのはどんな点かという質問をした時の談話を伝えていました。こちらにおいでのお客様はプロ野球(特にパ・リーグ)に詳しい方が少ないかと思うのでいちいち書きますけども、今季のオリックスは 5 月にコリンズ前監督が突然辞任・帰国してしまい、大石大二郎ヘッドコーチが代行を務めています(2008年8月2日、正式に監督に就任)。

で、前述のコーチは、先の質問に対して失敗しても選手を怒らなくなったことと答えたそうです。自分が(コーチとして)怒らなければと思った時でも監督に選手は一生懸命やっているんだからと止められるということでした。……どっかで聞いたような話だ。デーブコーチが埼玉西武躍進の秘密と称する取材に応じて TV に出る度に言っていること。渡辺監督は結果論で選手を怒らない選手が失敗したら、まずい指示を出したベンチの責任。所謂のびのび野球ですな。実際、ここのところのオリックスは開幕時のどん底からじりじりと上がってきていて、いまや A クラスを伺うような雰囲気を見せています。五輪招集による戦力ダウンもないし、8 月は侮れない相手になるはずです。

翻って、何かで聞いた楽天のコーチの談話。うちの選手は、ベンチと野球をしちゃうんだよねぇ。選手に常に考える野球を求め、考慮の足りないプレーをすると試合中でも今のプレーの説明をしろ!と叱り飛ばすという野村監督。選手はそんなノムさんの考えに合う野球をしようとして、対戦相手より自軍ベンチの意向を気にしてしまいがちなのだという。そんな楽天、交流戦後は負けが込んで、A クラスからするすると最下位まで滑り落ちています。こういう話を聞くと、いいか悪いかはともかく、今の選手は特にメンタリティの部分で昔とは違うのだなぁという感じがします。

さて、枕話はこれくらいで、前半戦最後のグダグダ観戦は続きから。もしかすると、今年のホーム観戦はこれで最後か、あと 1 回くらいかも。

2008-07-21 ○ 6-4 対楽天

Lions ピンズコレクションボード

世間様は今日から夏休み。子ども連れの観戦を当て込んで、球場では色々なイベントが行われます。恒例のファンクラブ会員対象「夏休みお楽しみ抽選会」の当選番号発表も本日。あらかじめ会員宛てに送られてきた抽選券に記載された番号で当落が決まる仕組みです。球場に着いて先に当選番号を見に行った相方は、しょぼくれた顔で1 番違いで外れ。あれ、ふうこの番号、相方と1番違いだったよ……? って、当たった! ピンズコレクションボートというのをもらいました。が、家に帰って、今季配布中のピンズコレクション(対戦相手 11 球団+西武球団旗のパーツを全部集めて組み上げるとレオのシルエットになる)をつけようとしたら……ちっちゃくて全部入んない。えー(-_- )。つうかこのサイズ、もしかして写真立て的な文房具の部品の使い回しじゃ……?

ま、その場はそんなことも知らず、大喜びで景品をもらってほくほくと入場。席は本日未明にネットで取ったばかりでしたが、久しぶりに下段、カメラマン席の上辺り。やっぱここは近いし、ブルペンの様子もよく見えていいなぁ。

そんな 1 塁側ブルペンで投球練習をしているのは、西武先発のキニー。あら、お久しぶり。2ヶ月ぶりの先発登板になります。2軍降格直前のマウンドでは、1イニング投げただけで降ろされてしまってましたが、今日はどうですかねぇ。

結果としては、全然どうにもなってませんでした orz。とにかくボール先行。このまま行ったら試合終了までに 200 球は投げるんじゃないかという荒れっぷり(もちろん実際はその前に降ろされるに決まっているが)を、相手の拙攻もあってどうにかこうにか抑える展開。見ているこっちは胃が痛い。が、相手は特に投手陣が手薄な楽天。打線が 3 回までに 4 点を挙げ、キニーを盛り立てます。ところが 4 回表、キニーはついに捕まって一気に 3 点を失い、5 回表も二死満塁、一打逆転の大ピンチ。んもー、キニー!

そこに出てきたのが、五輪組離脱に備えて先日一軍復帰した佐藤友亮。楽天 9 番西村がセカンドベース後方のびっみょ〜なところに打ち上げた球の下に猛ダッシュで走りこんで、ダイレクトキャッチ! 3 アウトチェンジで、このイニングを無失点で切り抜けることができました。ともあきー! ともあきー! 場内にいいぞ、いいぞ、友亮のコールが響き渡ります。キニーは何とか勝ち投手の権利を得て、ここで降板。

が、実は投手陣、特に中継ぎが手薄なのは西武も同じ。ここのところ、先発投手が崩れるとどうにもこうにも、という展開が続いています。6回、荒れ球が持ち味(汗)の2 番手大沼は先頭打者を四球で塁に出しながら無失点で抑えましたが、7 回に登板した正津が昨季本塁打王の山崎武司にタイムリーを浴び、ついに 4-4 の同点。前回の山崎との対戦ではしびれる場面で空振り三振に斬ってとり、勝利投手+ヒーローインタビューの栄誉を手にした正津でしたが、今回は踏ん張りきれませんでした。

それでもやっぱり投手が手薄な楽天。7回裏に「おかわりくん」中村剛也の 2 ランであっさり勝ち越し、8 回岡本真也、9 回守護神グラマンの継投で逃げ切ることができました。……岡本のところでもうひと波乱あるかと思ったけどな(笑)。正直、楽天の窮状は他人事じゃない。正津も打たれたけれど、ここのところの働かされっぷりを見てたら今日の「マッチポンプ勝利投手(実は)」だっていい、いい、お前がもらっとけと言いたいくらいだ。

そんで、去る 7 月 8 日に一般女性との入籍を発表した中村。7 月はさすがに頑張ってましたねぇ。そういや、『週刊ベースボール』連載のやくみつるの漫画に、オフにあるだろう結婚式の時『おかわり』が忌み言葉になるんじゃないかと困るチームメイトのネタがありましたが、実は「おかわりくん」って呼んでるのマスコミだけで、チームメイトからは「サンペイ」と呼ばれてます。

さて、実は対楽天戦での最強の敵は、選手ではなく野村監督。どんなに相手にコテンパンにされようと、スポーツニュースではノムさんが主役なのです。今のプロ野球界、広報面は若干ノムさん頼み。

で、この日の試合後のコメントは珍しく西武とやると、うちの問題点がどんどんクローズアップされてくる。やつらはよく野球を知っとるなと相手を褒める系だったとか。だが、ふうこは忘れないぞ。昨オフに西武の新監督がナベ Q になることを聞いて投手出身(の監督)は野球を知らないって言ってただろ。……ま、正直ファンから見ても、西武から野球を知っているというほどクレバーな印象は受けないんだけど。要するに、西武は勝ち慣れてるんだろうな。


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