グダグダ野球観戦記:球団通算3999勝と4001勝
- 2008-08-14 16:01
- 何のかんのと野球好き
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今日からお盆休み。夏期休暇はまた別途取るんですがね。
さて、一昨年のちょうど今頃、球団 2000 勝を達成した西武ライオンズ。そして今年は球団 4000 勝ということで、たった 2 年で 2000 勝も……って、んなわけあるか! 実は、今まで「西武ライオンズ」のみで構成されていた球団史が、今季からその前身である西鉄ライオンズ、西鉄クリッパーズまでを含むものに訂正されたのでした。これにより、球団発足年は本拠地を所沢に移した 1979 年から一気に 1950 年まで遡り、数々の球団記録も改訂されたというわけです。……結果的に「いつの間にか過ぎた」節目の試合を見ると、松沼兄弟や松坂大輔など、球団史に輝く投手がちゃっかりメモリアルを踏んでる辺りがおかしい。
今まで「西武ライオンズ」だけが正史であった理由については Wikipedia の埼玉西武ライオンズの項にある程度の推測がありますが、ここ数年で西武を応援するようになったふうこには真偽のほどは分かりません。ともかく、西武の球団史に西鉄ライオンズが入ったことで、今季は神様、仏様、稲尾様
の稲尾和久を始めとするかつての西鉄ナインを称えるイベントや、西鉄ライオンズ時代の復刻版ユニフォームを通じて Good Old Days なプロ野球が身近になってきたのは確かです。西鉄のユニフォームかっこいい。
で、そういう時に何故か狙ったように見た 3999 勝目と 4001 勝目のグダグダ観戦記は続きから。前から 8 月 10 日と 12 日だけ観る予定になってたのさ……。
- 2008-08-10 ○ 11-2 対北海道日本ハム(3999 勝目)
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日本ハム先発は多田野。大学卒業後、とある事情で日本を出て MLB でプレーした後、昨オフに晴れて日本のドラフトにかかって入団したという変り種です。ピッチングスタイルもかなり変わっていて、最速 153km/h のストレートからスピードガンが反応しないほどの超スローボール(推定 50km/h 前後)まで、凄まじいまでの緩急を使い分けるマウンド巧者。このスローボール、野球解説者の岩本勉氏によると北海道では『スーパーガチョンボール』と呼ばれているとかいないとか……ホンマかいな(笑) 確かにこの球を放る瞬間の多田野の姿は、すんごいオーバーアクションで「がちょーん」ってやってる感じです。
で、今回は西武 4 番のブラゼルに対して投げました。「がちょーん」ポーズからほややんと放たれた球が、ホームベースの手前でぼよんと弾むのを気の抜けた態度で見送ったブラゼルでしたが、次の 137km/h の外角直球に手が出ず三振。……これがこのボールの恐ろしいところなのでした。後でニュースを見たら、ベンチに戻るブラゼルは顔を真っ赤にして何やら悪態をついておりました。……さながら赤鬼(汗) 普段はジャムおじさんみたいなにこにこ顔のブラゼルですが、怒った顔はマジ怖いです。
試合の方は西武のワンサイドゲームで、2 回裏に石井義の 2 塁打で 1 塁走者中村が一気にホームまで爆走(50m 走の記録は 6 秒 3 らしい)して 1 点、3 回裏に栗山ソロで 1 点(この回にブラゼル赤鬼事件)。5 回裏には五輪に招集された中島の代わりに遊撃に入った黒瀬のプロ初ホームランから多田野が崩れ始め、ランナーを溜めた挙句にまたしても中村の「おかわり」満塁弾でノックアウト。その後も西武は 2 番手、3 番手の投手を攻め続け、最終的には 11 点をもぎ取りました。投げては先発帆足が 8 回 1 失点で磐石。最後に投げた岩崎がイケてなかったものの、久しぶりに「強い西武」を存分に味わえた試合でした。
ヒーローインタビューはプロ初ホーマーの黒瀬。お立ち台もプロ初です。見かけによらない俊足と満塁ホームランで試合を決めた中村にもオファーがあったようですが、
初めての時は一人で上がる方がいいから
と黒瀬の独壇場にしてあげたそうです。おっとなー。全然関係ないけど、この日は西武ドーム自慢の大型ビジョンがご機嫌斜め。チャンステーマのファンファーレを流している最中に
ビーッ!
というブザー音で中断して観客をしらけさせたり、日本ハムが 4 人くらいいっぺんにメンバーチェンジしたらメンバー表示がごちゃごちゃになっちゃって、球審が訂正に走るという一幕がありました。スタッフー! Panasonic のスタッフー!メンバー表示で思い出したけど、この日はちょっと珍しいものも見られました。指名打者解除。西武の指名打者石井義人が二塁の守備に就いたための措置です。……携帯のカメラで撮った写真しかないからアップできないのが残念ですが、P の欄の表示が消えて、DH の欄に守備位置 1 でピッチャーが表示されます。へーへーへー。
- 2008-08-11 ○ 3-0 対北海道日本ハム
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先発岸が 8 回無失点で 4000 勝達成。……岸くん、ふうこが観に行ってない試合ばっかり勝つ orz
- 2008-08-12 ○ 8-4 対北海道日本ハム(4001 勝目)
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この日の午後は職場の定期健康診断で、電車で片道 1 時間もかかる病院へ行かなきゃならなかったので、ちゃっかり早上がりして球場へ行く予定になっておりました。西武も、もう 1 日待ってくれたらよかったのにさ……ま、前日に負けるとその日も負けるのが勝負運というものだ。
そんなわけで、今日は一人で 16:30 頃球場に着き、仕事上がりで駆けつける相方が間に合うのを期待して内野自由席に 2 席取ります。ここのところ、来季に向けて改修工事をしている関係で、例年なら指定席券で入る場所を確保できました。……つうか、シーズンの最中に内野指定席を 2000 席分も潰して工事、しかも内野自由席エリアを拡げるってどういう了見なんだろう?
それはともかく、今日の西武先発はキニー。Oh、キニー! ……というのは彼が入団会見の時に披露したダジャレだが、この人ぁとにかく投球のリズムが悪くていけない。四球やらで単打やらでしょっちゅう走者を溜めてるくせに、試合後に振り返ると「打線の援護がなかった」という結果になるたちの悪いピッチングスタイル。相方、ばっちり間に合いそうな予感。
果たして、初回こそ無難に 3 者凡退にまとめたものの、その後はグダグダ。中島の代わりに 3 番に座るボカチカがいきなり 2 ランを放っていい流れを作ってくれた直後に 1 点を返され、それでも何とかリードだけは守っていたものの、5 回にはついに同点。それでも勝ちがつくようにと引っ張った 6 回表にはもう相手を抑えきれない雰囲気で、5 回 1/3 を投げて降板となりました。代わってマウンドに上がった大沼は 6 回こそキニーのランナーを返さずに終わったものの、7 回で 2-4 とリードを許してしまいます。
と、ここで相方到着。
サヨナラフラグ来たね!
とにこにこ顔なのはどういうこった。グダグダのおかげで 7 回のジェット風船飛ばしに間に合った格好だけどさ。7回裏も無得点、8 回表が終わった頃にはもう 20:30。大勢は決まった
と席を立つ人が目立ち始めました。が、見せ場はここからだった。8 回裏は不動のセットアッパー武田久を出して必勝リレーに入った日本ハムでしたが、これが全然ストライク入らない。四球で出塁したボカチカを佐藤友亮が粘った末の適時打でホームに還したあたりから、スタジアムは異様なムードに包まれ始めました。球がコースを外れるたびに地鳴りのような歓声が沸き上がり、続く中村四球、石井義人同点適時打と、どんどんつながるチャンスに観客のボルテージは最高潮。
ここで出てきたのが、とっておきの代打江藤。元広島の 4 番で、FA の人的補償で巨人から西武にやってきたベテランです。ふうこはいかにもホームランアーチストらしい江藤のスイングが大好きなのですが、さすがにこの時は
本塁打じゃなきゃ、三振か
と期待半分で見ていました。1 死 1、2 塁、カウント 2-2。若干甘く入ったスライダーを一閃すると、ボールは誰でもそれと分かる素晴らしいアーチを描いて、呆然と立ちすくむレフトスタンドの日本ハムファンの頭上を越え場外へ。勝ち越し 3 ラン! 場内の空席をくまなく埋めるような大歓声。えとぉぉぉ! えとぉぉぉ! ……江藤が何かやると、みんなこれしか言えなくなっちゃうんだよなぁ。ナベ Q も椅子を蹴らんばかりに立ち上がってガッツポーズしたところが TV に映ってました。若いなぁ、やっぱし。その後、平尾、片岡、ボカチカでさらに 1 点追加し、最後は守護神グラマンで締め。後に相方が見せてくれたインターネット動画で、ボカチカのタイムリーの様子を見守るグラマンに
俺のセーブが……
とテロップつけてあったのは笑った。確かに、アレは無理には要らんかった(笑)
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