えー。観戦記をがつがつ消化している間に、Perfume さん(とりあえず今日からこの呼称でいくことにした)の新譜が届きました。いえい。ハードめな雰囲気のジャケット写真が素敵です。ちなみにこのジャケットは初回限定盤のみの模様。
収録曲は殆どが『ポリリズム』以後の楽曲……というより単に『Perfume ~Complete Best~』のリリースの後に出した曲全部って感じなのですが(あ、そういや『SEVENTH HEAVEN』が入ってない)、前回のアルバムが「ベスト」と銘打ってあることを考えると、これが初のオリジナルアルバムという話もあり。個人的には、完全限定生産盤シングルで今やものすごいプレミアが付いている『ファン・サーヴィス[sweet]』収録の 2 曲『チョコレイト・ディスコ』と『Twinkle Snow Powdery Snow』が入っているのが嬉しい。
……つうか、バレンタインの曲を 4 月に出すアルバムに入れるってどんな KY……。バレンタインの頃にどうしても『チョコレイト・ディスコ』の音源が欲しくて、相方に頼んで mora で購入して CD に焼いてもらった(ダウンロード販売のファイルは大抵 DRM つきの WMA なので Mac では直接扱えない)1 週間後にこのアルバムに入ることを知ったよ。ふうこのことを抜きにしたって、今の Perfume さんの勢いなら、1 月あたりに『ファン・サーヴィス[sweet]』を通常版で再販しとけば確実に『バレンタイン・キッス』一辺倒のバレンタイン BGM 市場に割り込めてたと思うぞ。
ま、そんな皮算用(しかも素人の)はいいとして、アルバムの話。Perfume さんの魅力はアイドル性とアーティスト性が絶妙なバランスで両立しているところで、ふうことしてはこれからどっち向きに進んでいくのかが一番興味のあるところなんですが、今回のアルバムは結果的に「今の流れのまんま」ですかね。端的に言うと、若干アーティスト寄り。一聴したところではアイドル好きな人はあんまり好きじゃないかも
と思いました。アイドルオタクでもテクノ好きでもないふうこ的にはまぁ丁度いいくらいではあるのだけど、前作に比べると若干ノリづらくなったかなぁという気も。表題作の『GAME』なんか CD で聴く分には好きですが、ライブで聴くとなったらハードに踊る Perfume さんを見守りつつ、だんだん退屈しはじめる自分の姿が容易に思い浮かぶし。ま、TM Network のライブに行ってた頃も、ながーいインストが始まると退屈してたしな。我ながら、メンタルは限りなくアイドルオタクに近いと思う。
ふと思ったけど、Perfume さんはこのまま行くと「アイドル」というよりはピチカート・ファイヴの頃の野宮真貴みたいな「アイコン」になっていくのだろうか。それはそれでいいような気もするけど、そうじゃないのが Perfume さんの楽しいところのような気もするなぁ~。ま、どっちにしても当分はふうこの狭いストライクゾーンから外れていく様子はないようなので、しばらく見守ることにしましょう。でももうライブは行かないかな……。