the world loves the wannabees.

あ、えとね、何で今回「その 2」なのかというと、GW に千葉マリンに……ってどうでもいいかそんなこと。

2008-05-29 ● 3-1 対広島東洋 ＠広島市民球場

とりあえず、当日入りの当日観戦ということで、新幹線を降りて JR 広島駅からまっすぐ市民球場に向かいます。あっ、路面電車の最寄り駅の名前が「紙屋町西」になってる。実は、以前は交差点を挟んで 2 つ「紙屋町」駅があって、最寄り駅はその片方だったのです。車内アナウンスでは、上りでも下りでも止まる順番に「紙屋町」「続いて紙屋町」と案内してました。……まぁ、今となってはどうしてそんなことになってたのかってことの方がよほど謎ですが。

さて、ふうこの実家は球場に隣接するバスセンターからバスに乗って 1 本なので、お泊り用具はバスセンターのコインロッカーに預けて球場前へ。写真の通り、正面入り口には「夢と感動をありがとう」というコピーが掲げられています。大体どこの球場でもそうですが、屋根の下はグッズやお弁当の販売ブースが並びます。なんでも最近、近隣の動物園に栗原選手のバットをバトンのように回すクマがいるそうで、くまさん T シャツが結構目立ちました。

ビジターなので、裏に回ってレフト側の外野席に入り、試合開始までしばしのんびり過ごします。平日の16:30、さすがにまだ閑散とした外野席に思い切り青いユニフォームを着て座っていたせいか、場内のカメラに抜かれました……。バックスクリーンに大写し。でも、遠出でテンション上がってるので普通にアピール。いえーい。

17:30 を過ぎた頃になると、外野スタンドを中心に席が埋まってきました。……というか、西武応援団の周りを除いて全部赤いか黒いか（応援用ユニフォームに黒タイプがあって、なかなかセンスいい）。西武応援団から少し距離をとって座っていたふうこたちの周りも、あっという間に広島弁の大洪水になってしまいました。予想外のアウェー感……。しかも、レフト側にもカープ応援団がいるし。それも、妙齢からランドセル背負って駆けつけてきたお嬢ちゃんまで、うら若き女子が一列に並んで、ボンボン持って、振り付きで応援してるという。……長い法被姿が若干レディース風味（汗） これは、なかなかよそでは見られないわー。そして、何故か内野席はガラガラというのもちょっと笑える。レフトでもいいから安い席に座ろうというのは、帰りに野球でも見て行こうかいのみたいなノリですかね。

で、広島の先発は予想通りルイス。当時は目下セ・リーグハーラーダービートップの 7 勝……だったはず。一応、パ・リーグ首位のチームとして警戒されてるようだ（註：この頃はとてもじゃないが今の状態は予想できてない）。ただでさえ「初物」に弱い西武打線、見事に封じ込められてます。

対する西武の先発は涌井。昨季のパ・リーグ最多勝右腕ですから、ガチンコの投手戦と言いたいところだけど、打者が一巡した辺りから広島打線のバットが合い始めて、4回裏には 2 点先制される。5回には恐怖の 9 番打者（だけど今日は DH 制じゃないから 7 番）ボカチカのソロホームランで 1 点を返すものの、6 回には 1 アウト満塁から 1 点を追加されます。……ていうか、満塁で 1 点どまりって、試合全体に見所が少ない所以だ。

一番の見所は 7 回表。西武の攻撃、二死 1、2 塁で打順が回ってきた涌井を諦め、代打江藤。キター！ 江藤！ 元広島の 4 番打者、久しぶりの古巣の打席です。……この打席について、スポーツ新聞には場内の広島ファンから歓声が上がった的なことが書いてありましたが、実地で見たリアクションはえ？ 江藤ってあの江藤？みたいな感じで、歓声というよりはどよめきでした。みんな、巨人でくすぶってしまった後のことは知らないんだろな。ちなみに、豊田の FA 移籍の人的補償で西武に来ました。

で、そんな江藤の打席の結果は……ワイルドピッチの間に江藤が 2 塁走者の G.G. を 3 塁に呼び、G.G. はその通り走ったものの捕手石原の処理が速く 3 塁で憤死、3 アウト。……えええー（脱力）。つうか、あれは G.G. の脚では最初っから無理。何で呼ぶかなー。……一目散にベンチへ戻る選手を見送る、色とりどりのバルーンがまぶしい。ところで、この「7 回の攻撃前のジェット風船」というのは広島発祥の風習らしいです。……広島、思いのほか文化保存地区だな。

で、結局互いにチャンスらしいチャンスはこれが最後。広島はシュルツ、永川の磐石のリレーで逃げ切りました。ぱっとしない展開にがっかりしながら球場を後にして、3塁側の内野席入り口付近を通りかかると、大きなレオマークつきのバスが 2 台。西武の移動バスです。一人、また一人と奥から選手が出てきて乗り込みます。わおう、ということで 1 台のバスに張り付いて出待ち。一応自分の前を通った選手をデジカメで撮ってみたんですが、夜間な上に街灯が点いていて中途半端な明るさだったので、とても他人様に見せられる有様にはなりませんでした。

そうこうしている間に出発準備が整ったようで、バスが動き出すと、今度こそはっきりと江藤の存在を認識した広島ファンが江藤！コールで送ります。広島を去った直後はブーイングで迎えられていたという江藤、大きなエール（場外ではまずいんじゃないかと思うくらいでかかった）に大変感激したそうです。……内心、G.G. の誘導のお礼を言われてんじゃないかと思ってたのはここだけの話。

ところで、2 台のバスの割り振りはどうやって決めているのかと思ったら、喫煙者と禁煙者で分かれるんだそうです。プロスポーツであるにも関わらず球界には愛煙家が多く、西武でも選手・監督・コーチの実に 7 割が煙草を吸うんだとか。ふうこたちが見ていたほうのバスは禁煙車だそうで、少なくとも片岡、小野寺、ボカチカ、上本、涌井、G.G.、岡村守備走塁コーチが乗ったのを確認しました。……てことは、残りはみんな喫煙者ってこと？ うわー意外だわー。