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グダグダ野球観戦記:2008 年 GW の戦績

やー。今年の西武ははっきり言っておかしい。4 番打者と 5 番打者が球団を去り、破壊力激減は必至といわれた打線が、蓋を開けてみれば開幕 2 ヶ月でホームランダービーの上位 10 傑に 6 人を送り込んでいるという有様。しかも、この状況は主に就任の一報を聞いた一部のファンの間でこんなやつをコーチに呼ぶなんてこいつがコーチならファン止める!などと騒がれたデーブ大久保打撃コーチのお陰さまらしい。今では来年は巨人に引き抜かれるんじゃないかなどと戦々恐々とする有様ですけど(笑)。

とはいえ、去年もこのくらいまでは調子良くて、交流戦が始まる直前辺りから突然 1 週間に 1 回ずつしか勝てなくなったので油断はならない。この頃のファンの合言葉はターニングポイントを見逃すなです。ちなみに去年のターニングポイントは、5 月 8 日だか 9 日だかの対楽天戦だといわれています。

そんな 2008 年ゴールデンウィーク、4 月 26 日から 5 月 6 日までの観戦記。

例によって、特に場所が書いていないところは西武ドームでのホームゲーム。

2008-04-26 ○ 10-8 対オリックス

この日の先発は、開幕から 1 ヶ月経つにもかかわらず未だ勝ち星のない西口。去年は開幕投手まで務めたのですが、今年は「一発病」の症状が極端で、早いイニングで KO を食らうシーンが目立ちます。

それでも、この日は何とかかんとか勝利投手の権利を手にして降板したのでしたが、大誤算だったのが昨季は安定感抜群だったセットアッパー三井。7-3 の 8 回表に登板し、見ているこっちがここまで来たらグラマンもいるし、何とか逃げ切れるだろうと思った矢先に 5 失点の大乱調。西口の勝ち星は消えてしまいました。帰宅して家で中継の録画を見たら、投げる球投げる球、高めに浮いてましたね。この後、4 月 29 日に再び救援失敗で 2 軍降格となりました。

が、ここで恐らく今季の西武を語る上で欠かせないだろう名台詞がデーブコーチから生まれます。8 回裏の攻撃に入る前、ベンチで円陣を組んだ西武ナインの前で

このままだと三井が死んじゃう。この回で逆転しよう

と檄を飛ばしたのだそうです。結果は、3 番中島の起死回生 3 ランホームラン。上に挙げたスコアの通りの逆転勝利となりました。しかも勝ち投手は当の三井というおまけつき。以来、西武が負けそうになると、誰ともなくこのままだと○○が死んじゃうと勝手に言い出すのは言うまでもありません。

2008年4月26日:対オリックス

ちなみにこの日の席は、いつもと同じように取ったにもかかわらず何故か「殆どバックネット裏」という位置。周りは団体観戦らしき野球のユニフォーム姿の子ども達に囲まれていました。勝ち試合の終了時に飛ばす白いジェットバルーンを膨らましていたら、隣のブロックのコーチか監督らしき大人から白いのは、白星だからですか?と訊かれたので、よく知らないけど勝手にそうですよ!と答えておきました(笑)

2008-04-29 ● 7-10 対福岡ソフトバンク

チケット取ってないのに観に行く流れになったソフトバンク戦。とはいえ、今年はチケットレスが使えるので楽チン。一般窓口の方も、チームの上昇気流とともに増えてくる客足に球団側が何の手も打たないわけもなく、もう長い間閉まっていたと思われる臨時窓口(ていうか、今まで倉庫か何かだと思ってた)を開けて対応し始めたので、ウン百メートルなんていう行列が発生することはなくなりました。

2008年4月29日:レオとライナ

にもかかわらず、この席(写真)。えらい前が空いてたな……。写真は、来季に砂かぶり席を作るために空けたスペースで、球団マスコットのレオとライナが毎試合 5 回裏に行われる『SAM TIME』の振り付けを指南しているところです。ていうか、あれ難しすぎて覚えられん。

試合の方は、例によって相手に先制されながら、中島の満塁、ブラゼルのソロと劇的なホームラン攻勢で同点に追いつく展開。もはやお家芸か。その後は互いに小刻みな継投で守り合い、延長戦へ突入するも 12 回表を投げた三井がまたも乱調、3 失点で敗戦。裏の攻撃でクリーンアップに回ってくる 11 回を勝負どころと考えて、守護神グラマンを送ったのが裏目に出た形でした。

がっつり 12 イニングを消化し、試合時間は今季最長の 5 時間超。13:00 開始にもかかわらず、球場を後にする頃にはすっかり日も暮れていました。帰途に着いた車は夕方の大渋滞にはまりこみ、相方と二人、二重に落ち込むのでした。車内で聴いてたラジオ番組のことでケンカしちゃったりしてさ。それでもふうこは 11 連休の只中で、次の日もだらりんでよかったけど、普通に仕事だった相方はさらに辛かっただろうなぁ……。

2008-05-03 ● 10-1 対千葉ロッテ @千葉マリンスタジアム

2008年5月3日:千葉マリンスタジアム

今季初のビジター行脚。立地的には「お隣さん」の千葉マリン、もうチケットの予約からご飯の調達まで慣れたものですよ。……といいつつ、いつもより試合開始が 1 時間遅いのに気づいてなかったのは内緒。でも、このくらいの時間に入れば、西武の投手陣がグラウンドに出てアップなどやっているのを間近で見られるということが分かった(次回のためのメモ)。砂かぶり席のファンがサインもらいまくりだったのは羨ましい……。

試合は先発ピッチャーの明暗がありあり。1 回にいきなり 5 失点の西口に、10 奪三振、無四球 1 失点完投の唐川では、そりゃあ試合になりません。1 試合に 1 本はホームランを打っている勘定の西武打線も、唐川の鬼のようなコントロールに全くバットが合わず、どうにか完封だけは免れたものの 1 点止まり。ついでに、西口の後を受けてプロ初登板となった昨季の大学生・社会人ドラフト 1 位入団(抽選を 2 回外した末の余りだけど)、平野も 1 回 2/3、5 失点のほろ苦デビュー。すわここがターニングポイントか?という、西武ファンにはきっつい試合でありました。

2008-05-05 ○ 8-6 対北海道日本ハム

ご覧のとおり、この日は「子どもの日」。どの球場でも子ども向けのイベントが行われました。西武ドームにも、ユニフォーム姿の子ども達が多数来場。これだけ子どもがいると、場内の雰囲気はかなり違いますね。常にわやわやわやわやしてる感じ。ちょっと面白い。

肝心の試合ですが、この日は西武先発キニーが初回で 3 点を失い、何とその 1 回限りで降板。何しろぜーんぜんストライク入らないんだもんよ……次の日即 2 軍降格でした。対する日本ハム先発スウィーニーは、5 回までノーヒットノーラン。そんなえらいピッチャーじゃなかったと思うんだがなぁと首をひねるふうこをよそに、気づけば 0-6 の大敗ムード。

しかし今年の西武は何かか違う。何でか全然分からないけど、とにかく違う。5 回裏、ノーノーを阻止する G.G. 佐藤の出塁からスウィーニーが崩れ始め、8 番細川が満塁弾、6 回裏に 3 番中島ソロ、7 回は中休みながら、8 回には 4 番ブラゼルのぼってぼての右翼前同点適時打に続いて、5 番 G.G. から勝ち越し 2 ラン。あれよあれよという間にひっくり返ってしまいました。ありえない展開に大はしゃぎの子ども達。

9 回表のマウンドに上った守護神グラマンが打者を追い込めば、子ども達からあと 1 球!コールが送られ、普段はなかなか味わえないボルテージの中での試合終了コール。打点を上げた 4 名のお立ち台大サービス(ファンクラブで登録した選手がヒーローインタビューを受けるとポイント追加がある)もあり、いつになく楽しい観戦でありました。

このほか、観に行かなかった試合にはソフトバンク大隣の 3 死球に両軍一触即発とか、9 回裏、1 点を追う展開から 4 連打でサヨナラ9 回裏 2 死からバックスクリーンのシャッター裏に消える特大本塁打でサヨナラなどもあり、派手な展開の試合が満載の 11 日間でした。最後の試合でお立ち台に上ったボカチカ、ファンの方に日本語でメッセージをと言われてオナカスイタネ!は素晴らしい。ついでに、GW 明けの 5 月 7 日もサヨナラで、喜びのあまりベンチを飛び出したデーブコーチが右足肉離れ、という今季一番どうでもいい(笑)負傷退場がありました。……いや、ホントはこの好調の原因を作っている張本人なので、あんまり良くない。

しっかし、4 月 29 日から 5 月 7 日までの 9 連戦で 7 勝 2 敗と文句なしの成績を上げた西武の「2 敗」をきっちり生で見てるうちらって何なのか、ということが若干気になる今日この頃。


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