グダグダ野球観戦記:2006年ビジター行脚番外(ロッテ浦和球場)
- 2006-07-04 23:36
- 何のかんのと野球好き
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実は、ふうこんちの近くには千葉ロッテマリーンズの2軍球場があります。1軍球場のある千葉県幕張市からはるかに遠いのは、多分ここにロッテの研究所が併設されているからでしょうな。試作品を作っているのか知りませんが、最寄駅周辺はたまにあま〜い匂いが立ち込めてむせ返ります(-_-;) 甘いものが苦手な人には定住をお勧めできない街です。
さて、ホームスタジアムで久々の勝利の味をかみしめた2006年7月2日。その浦和球場にインボイスこと西武ライオンズの2軍が試合に来るというので、ちょっくら見に行ってみることにしました。さすがに昨日の今日で所沢に日参する体力もないし。
さて、当日は朝から雲がもくもくの怪しいお天気。それでも一応主婦であるところのふうこは洗濯物をしなくちゃならん。ライオンズのメッシュTシャツに半ズボンという、近所のおっさんそのもののいでたちで先に出かけた相方を尻目に洗濯機をがーらがら回して干して、シャワーで汗を流してから出発。出かける頃には西の空に晴れ間が見えてきて、どうやら天気は大丈夫そうです。
半そでシャツとスカートにサンダルという軽装のふうこ、ばびっとチャリンコで乗りつけると、まずは球場の正面入り口に入ってみます。入場は無料で、入ってすぐ左手の小さなテントでビールなどを売っています。入り口はホームより少し3塁側に寄ったところについていて、正面から右手にかけては平屋のクラブハウス(選手控え室)で関係者以外立ち入り禁止。左手奥にはホーム側(3塁側)のベンチと応援席。…ビジター側応援席は? と思ったら、一塁側応援席は球場外側を廻ってください
と張り紙。…なるほど。ちなみに、先に入った相方はいつもの癖で3塁側がビジターだと思い込んでライオンズのシャツ姿で3塁側に行ってしまい、観客に相当にらまれたらしい。かわいそうに。
正門を出て左に曲がると、50m ほど先に裏口だよーん
てな雰囲気をぷんぷんさせた小さな出入り口がある。おお、あそこか。扉をくぐると何故か妙に後ろめたい気配がする。この感じは…間違えて他人の家にボールなんかが入ってしまって、裏口からこっそり拾いに行く時の感じだ(笑) 微妙な待遇の悪さが光ります。
応援ベンチはそれぞれのチームのベンチの真横に土手を作って、30m くらいの長さで3列設置してありました。木製で雨ざらし、下は草ボーボー(笑) グラウンドも天然芝
と言えば聞こえはいいが、どっちかというと背の低い雑草が伸び放題
といった趣だし(季節柄もあるだろうけど)、ところどころ禿げてるところもあるし。これがプロの球場とはなかなか思えないなぁ。相方にそういうと、1軍の味を味わったら2軍には戻りたくないって言うよね
と。さもありなん。西武の2軍球場には入ったことないのだけど、どんなもんなんでしょうか。
が、観る方にとってすればこれはこれでいい感じだ。住宅街のど真ん中、鳴り物は禁止なので、基本的にはとても静か。客が飲み物片手にあいつはああだ、こいつはこうだとプチ評論家気取りで話しながら見ているその後ろを、ライトフェンス裏にあるブルペンに向かって投手がてくてく歩いていく。出番を待つ選手が目の前でキャッチボールや素振りをする。木製バットの打撃音や、ボールがミットに当たる音が青空に鋭く響き渡る。捕球した野手に送球先を指示する声がチームプレーの基本を思い出させる。連打を浴びた投手がマウンド上でコーチに腹をどつかれる音まで聞こえる(笑) ううーん。思わず Take Me Out to the Ball Game
を歌いたくなるような雰囲気。ボールパークっていうのはこういう感じなのかなぁ。場違いにもミニメガホンを持ってきた人がいて、一球投げるごとに一定のリズムでカシャカシャ叩いていたのがシンバルを叩くサルのおもちゃを思い起こさせてアレだったけども…。
客の中にはおよそ野球に興味がなさそうなハクいお姉さんも何人かいて、そろって日の当たらない木陰で観戦中。多分選手の嫁さんだな。そして、その周りを外国人の子どもが走り回っている。こっちも選手の家族だ。この子は試合後、西武の外国人選手であるところのリーファーに Hi, Daddy!
と言いながら駆け寄って、ネット越しに話をしていました。家族を連れてはるばる言葉も通じない国にやってきて草野球のグラウンドみたいなところで試合しているパパ。何とか成功して家族を幸せにしたいよね。リーファー頑張れ。超頑張れ。あと、去年のルーキーの山岸投手。同じく2年目の涌井には今季大きく水を開けられているけれど、マウンド度胸は負けてないと思う。頑張ってまた1軍で投げて欲しいなぁ。G.G. 佐藤も開幕当初の勢いがなくて心配だけど、何とか上がってきてもらいたい。そういや、とある年配のおじさんが五厘頭の後頭部の左右に大きくG.G.
と剃り込み入れてて笑った。当然ながら応援も熱い。
一方、ロッテの選手は1軍でも半分顔が分かればいい方で、ましてや2軍はさっぱり分からないのだけど、ジョニーこと黒木知宏が登場した時は3塁側からも拍手や声援が上がりました。やせても枯れても元1軍エース、存在感はアリアリだ。もうひと花咲かせられたらよいけれど。
さて、2軍の試合の楽しみは試合終了後にもある。0−8、インボイスの完勝にひとしきり拍手を送った後もしばらくグラウンドを見ていると、ベンチ前で試合後ミーティングが始まりました。円陣の中心に立つ渡辺久信2軍監督と石井丈浩投手コーチの2ショットに今日一番の興奮ぶりを見せる相方。…分からんが、長嶋と王が監督とコーチでそこにいる、みたいな感じかね。後、ベンチ前の手すりやネットを使って一斉にストレッチを始める選手達がちょっと笑える。
客の中にはブルペンから荷物を取って帰ってきた選手を捕まえる人や、その選手がクラブハウスに出入りする隙を張ってる人なんかもいて、G.G. の剃り込みおじさんはちゃっかり中に入り込んで G.G. と話をしていたようでした。そんな人たちを横目に見ながら表に廻ると、こっちでも選手が普通にぞろぞろ撤収中。みんなサインペンやらTシャツやらノートやらを握り締めてお目当ての選手に接近しています。所謂「出待ち」ですな。が、ふうこはこの「出待ち」というシチュエーションが極端に苦手。だって何話せばいいのか全然分かんないんだもーん。そもそも知らない人だし!(←ここら辺が何かおかしい) そんな状態で敢えて頑張るほどサインが欲しい選手も見当たらなかったので、しばらくみんなの様子を眺めてからチャリンコで帰宅の途につきました。そういや、出待ちの間に球場の外から全身刺青だらけでつるっぱげの外国人がやってきて怖ぇ…
と思ってたら、そいつにも誰かがサインもらってた。アンタ選手なのかよ!
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