Similarity Trackback はお断りだ!
- 2004-06-09 19:52
- WWW徒然
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今まで、斯界でリンクなしトラックバック
というキーワードで語られる事象とは、本当に何の関係もない記事からのトラックバック
か、関係はあるけどこちらの記事へのリンクを張っていない記事からのトラックバック
だと理解していました。で、前者は所謂トラックバックスパム
なので当然迷惑、後者は一応関係あるわけだから別に問題ないよね、と思っていたわけです。
がある日、記事を投稿したら 5分後にもうトラックバックがついてたんです。そんなに食いつきのいい話題を取り上げたとは思えなかったので驚きながらも見に行ってみると、確かに同じ話題ではあるものの、自分の所感を語っているだけでこちらの記事には1ビットも言及されていませんでした。また、どう贔屓目に見ても私の記事を見て起こした記事ではないし、私の記事を読んで思ったことがある風でもありません。つまり同じ話題に無差別にトラックバックしている
と判断するべきであるようでした。
これにはちょっと驚きました。最低、その記事から何かインスパイアされたことがある
というのがトラックバックを送る条件だと無意識に思っていたからです。例えば所謂うなずきトラックバック
やお礼トラックバック
でも、私の記事にうなずける、とかお礼が言いたい、というのならそれでいいと思っていたんですが、まさかうなずく以前にどう思ったのかさっぱり分からないトラックバックがくるとはちょっと考えてませんでした。
このケースのリンクなしトラックバックの面倒なところは、関係がないとも言い切れないし、情報量が少ない
といったような定量的な基準がないところです。実際役に立つこともあると思います。でも一方的に自分の話しかしないなんて、まるで下手くそなキャッチセールスのようじゃないですか。やっぱり繋がってもらえて嬉しいトラックバックにはそれなりの理由があると思います。私の場合(と言っておきますが)、それは私の記事に何かを返したいと思って下さっていることが記事から読みとれることです。返す方法は色々あるかと思いますが、少なくともこちらへのリンクがあるトラックバックにはそのつもりがあると言えるのかな、と思います。リンクなしトラックバックにおしなべてその気がないとは言えませんし言いたくもないですが、どうもこういうケースは多そうなので、そういう方針にせざるを得ないでしょうか。
ところで、自分の投稿した記事によく似た記事を探し出して自動的にリンクを張ってくれるサービスに Bulkfeeds が提供する Similarity Search というのがあります。これは、自分の書いたネタについて他人様の意見が知りたいとか、閲覧者に見せたいという場合は大変便利そうです(実は使ったことがないので知りませんが)。でも、それは見たいな/見せたいな、と思った時に自分でスクリプト貼るもんであって、他人様に手動でやって頂く謂れはございません。ということで、この手のリンクなしトラックバック
を Similarity Trackback
と名付けることにしました。
そんでもって、うちはただ今より Similarity Trackback はお断り、という方針にいたします。こちらにトラックバックを下さる場合はなるべくこちらへのリンクを張って下さい。リンクがない記事からのトラックバックは削除する場合がございますので、ご了承下さいませ。
Received Comments(投稿順)
さてトラックバックということで出てきました(^^;
「文中リンクなしトラックバック」というのは、受信側にしてみればどういうつもりなのかと思ってしまうものではあるんですよね。ふうこさんの「5分後」というのは確かにちょっと戸惑いの範囲を越えても仕方ないのかなとも思います。脊髄反射でTBする前にすることあるだろ、という気もしたり。
送信元の情報が第三者である読み手に有用であると思えば(その判断は主観的なものでしかありませんが)、自分では「こんな話もありまっせ」という「耳打ちトラックバック」なんだな、と思ってます。「自分はもう間に合ってます」というものであったとしても、自分の記事を読んだ人には未知の情報である可能性もあるわけで。でも、TBとして並べておくに足らないものが来てしまえばさくっと消してしまうのも、編集子(個人的に「管理人」という言葉が苦手なもので)の務めと思えます。
Bulkfeeds Similarity Searchは最近使ってますが、これは自分の興味だけでなく、うっかりウチの記事を検索して来てしまった人向けの意図もあります。自分の情報が古くなっていても、他所で新しい情報がupされてるのが追っかけられるので良いかなと。
よく見られますよね。
相手の記事を見たわけではないけど、同じ話題だからトラックバックするという感じで。
おそらくアクセスアップが目的ではないかと。
個人的には、私もこういうトラックバックはあまりいい気はしませんが、被害を受けているわけではないので放置してます(笑)
こちらこそ、ご無沙汰しております。特にこの記事については反応頂けて嬉しいです(^^)
かくいうふうこ、件の記事に反応したい気はあったものの力及ばず今に至っておりますが、この記事を書くにあたっては大いに参考にしておりますので、脳内トラックバックということでひとつ(^^;
さて、今回は触れなかったですが、「耳打ちトラックバック」のようなものが必要かどうかは、ブログの方針云々より記事そのものの特性に左右されるところもありますね。より「情報提供」を求められるトピックには、しののめさんが実践されているように情報を追加できる仕掛けを入れたり、リンクなしトラックバックでも残しておくのは重要だと思います。
ただ、逆にそういうトピックだと分かっていても「自分の記事は枝葉でいいんだ」と思えば敢えてどんづまりにするのも一種の「誘導」かと思います。以前どこかで「記事の想定読者を敢えて狭く設定して書くことで読者数をコントロールする」という旨の話を見かけたことがあるんですが、そんな感じのアプローチも有象無象の情報が飛び交うネットの海では必要なんじゃないかと。
私の話をすれば、トラックバックのついた記事は「情報提供」のつもりがなかったし、自分で「この記事はこういうつもり」という意識さえあればその通り「編集」すればいいことかな、と思って、編集方針の提示も兼ねて今回の措置に踏み切った次第です。
☆ プリムローズ さま
これまたご無沙汰しております。
やっぱり宣伝ですかねぇ…
本記事の冒頭はちょっと言葉が足らないですが、宣伝目的のトラックバックは、掲示板の宣伝投稿みたいにまるきり関係ない話題を載せた記事からのものを想定していたので、こういう型のトラックバックには当惑してしまいました。
>被害を受けているわけではないので放置してます(笑)
確かに、相手のアクセスアップでこっちの何かが減る訳ではないんですけど、私は個人的に投げ込み広告ってヤツがダメなんで、強いて言えば「精神的苦痛」って感じです(^^; あまり強く意識しているつもりはないんですが…
「ふろむにうじぃ」takkyunサンのところから来ました。
トラックバックについて、興味深いお話があったので、書き込みますね。
あたしの場合、文中リンクはしてないんですけど、よく似た話題を書いてらっしゃる方で、さらにその記事を読んで「考え方が同じ!」とか「この人の考え方好き!」というブログにトラックバックしています。
初めてトラックバックされたのが、まさしく「Similarity Trackback」だったので、そんなモノなのかなーと思っていましたし、トラックバックをする=考え方が同じとか、好きとか、ためになった、とかそういう意味に取ってました。
まさか、文中リンクや記事について触れてないコトで、相手にそう取られる恐れもあるなんて。と少しショックを受けたし、勉強にもなりました。
今度トラックバックをする時は、相手の気持ちを考えてリンクしたいと思います。
ありがとうございました!
どうも、ご訪問ありがとうございます。
そうなんですよね。純粋に「トラックバックすること自体が自分の意思表示」という理解で、それを実践されている方もいらっしゃると思うんですよ。
そういう方を拒否する意図はないつもりですけど、いかんせん私の記事のどこを気に入って頂けたのか読み取れないものですから…
私の記事にトラックバックするために一本記事を起こしてくれ、などというつもりはありませんけど、一言コメントを残して下さるとか、トラックバックの送信元記事にこっちを意識したようなネタを追記して下さるとありがたいなぁ、と思うのです。
自分のところにもSimilarity Search powered by Bulkfeedsをつけています。
自分のポストした記事と内容が似ているものを張ってくれるので、
そこからほかのブログ、そしてそこにあるトラックバックからほかのブログへ
という感じでリンクの入り口として使っています。
goo.blogやMy Blogとかで探してそこからいけばいいのでしょうが・・・
怠慢かもしれませんね(汗)
確かにポストした記事とは無関係なものを引っ張ってきてしまうこともしばしばですが。
コメントありがとうございます。
>怠慢
そんなことはないと思いますよ(^^)
Bulkfeeds のサービス自体は大変興味深いものです。
こういう「自動○○」というサービスこそ、斯界でよく聞く「セマンティックWeb」の具現ですから。
ただ、こういうサービスはたまに無関係なリンクを引っ張ってくるとはいえ「設置する」という行為に管理者の意志が介在しますが、トラックバックだけは完全に管理者の意志が介在しないところで動くものなのですよね。
それだけに、送って下さる方の良識を(そして、思いがすれ違ってしまったとしてもそれを乗り越える忍耐と協力を)期待したいところです。
トラバ関係記事を追っているうちにこちらに辿り着きました!
私もよく自サイトリンクなしトラバもらうし、どこに私の記事と関連性があるのか悩む(同じ話題だというだけで、私の記事へのスタンスがどこにあるのかわからない)トラバに面食らっていました。
でも、その頃トラバ関係で探したサイトは、そういうのも受け入れる記事が多くて、「もしかして私の感覚が間違っているの???」と疑問に思っていたのですが、最近「トラバするならコメントで断りも入れるべき」等、わたしよりも厳しいトラバ観を見つけたりして、本当にトラバ観というのとはいろいろあるんだなと最近思いました。
で、結局私は、リンク無しトラバも多少でも関連性があるなら、受け入れるべきという結論に落ち着きましたが、そういうトラバ先に「TBありがとうございます」なんてコメントする必要性もないし、リンクされていないなら、こちらからもTBされた記事からお返しTBすればいいじゃん!と開き直ることにしました。
自分が失礼だなと感じたTBまでこちらがお礼を返すこともないと思っています。(でも、リンクは貼らせていただく)
トラバに関する議論はなかなか尽きないですね。
多分十人十色のトラバ観に皆翻弄されているのかなあと思っています。
では