上のリンクを読んで、『窓の杜』が Firefox の拡張機能(extension)
のことを勝手にプラグイン
と読んでいるということを知った。げぇー。作者がそう名乗っていないのに勝手に呼称を変えるのは、作者の意向を無視することだと思わないのか。って、その辺はリンク先で提示されてる Piro さんのページで分かりやすい例が挙がっているけども。
で、『窓の杜』ではその理由として以下のような点を挙げている。
どちらも「Firefox」の機能を拡充するという点では同じで。一般的なソフト利用者が違いを意識する必要はない。また、IEなど他アプリケーションでは拡充機能全般のことを一般的に“プラグイン”と呼んでいることもあり、窓の杜では、その違いを意識せずに「Firefox」を利用してほしいという観点から、他アプリケーションと同様に「Firefox」の拡充機能全般を“プラグイン”と表記する。
句読点の誤字がかっこわるい
というのはさておき、呼称を合わせることで『窓の杜』が期待する効果が出るとは全く思えない。導入した時に起こる結果が似ている
と言うだけで互換性がある訳でもないのに。名前が一緒であることで、IE などのアプリケーション
で使えるものが全部 Firefox でも使えると思う人だっている。そもそも機能の理解しやすさ
を考えるなら、プラグイン
なんて変なカタカナ語を使うより拡張機能
と言った方がよほど大勢に文意が通りやすいはずだ。
それに、勝手に違う呼称を使うのはユーザビリティを落とすことにもなる。まだまだ英語のサイトが多い Firefox では(これはこれで問題にされてはいるけれども)、オリジナルの呼称である extension
と全くリンクしない日本語は、配布サイトの説明の読み辛さをアップしてしまう原因にもなると思う。全部日本語になったとしたって、Firefox を起動した時にはメニューのどこにも「プラグイン」なんて書いてないんだから、『窓の杜』でFirefox のプラグイン
なるものを知った後で Firefox を使おうとしてもメニューと機能がリンクしなくて使いづらい印象が残るだけだろう。説明はしている
と言うかも知らんが、この文字だらけの長い説明を全部読んで『プラグイン』じゃなくて『拡張機能』で探すんだ
とちゃんと理解してくれるユーザーばかりだと思ったら大間違いだし。ソフトウェアのメニューに書いてある呼称を一貫して使うのは紹介/説明の基本だ! と、サポート魔人の観点から主張しておこう。
って、『窓の杜』から取材を受けたという Mozilla Japan の理事の方が『プラグイン』なんて言ってないだろ!
って言っていくという話はないんですか? それとも、もう言ってるけど聞いてもらえないのかな。